法人向けのクレジットカードを比較した場合、どのような違いがあるのでしょうか。

年会費無料のカード、還元率が高いカード、マイルが貯まりやすいカードなどがあります。ほかにも、付帯サービスが充実しているカードやETCカードが利用できるカードなど、多種多様です。

そこで、法人がクレジットカードを作る前に知っておきたいポイントをまとめました。

本記事は、法人におすすめのクレジットカード12選を比較し、その違いを紹介します。

 

1. 法人クレジットカードのメリット

comparison-of-corporate-credit-card-recommended

一般社団法人日本クレジットカードによりますと、法人がクレジットカードを持つ枚数が増えてきてます。

法人クレジットカード発行枚数
2015年 874万枚
2016年 888万枚
2017年 923万枚
2018年 1,002万枚
2019年 1,002万枚

【出典】一般社団法人日本クレジットカード

法人のクレジットカードを発行する枚数が毎年1,000万枚ちかくと増えてきていますが、その理由や背景は何でしょうか。

法人のクレジットカードを持つメリットは5点あります。

  1.  経費の管理が楽になる
  2.  キャッシュフローが良くなる
  3.  ポイントやマイルが貯まる
  4.  付帯保険が適用できる
  5.  付帯サービスが受けられる

それぞれを詳細にご紹介します。

 

1.1 経費の管理

法人のクレジットカードを導入することで、利用明細にて経費の管理が楽にできます。また、追加カードを発行する事で、社員に一旦立て替えてもらい、後日清算したりと言った手間も省けます。

さらに、会計ソフトによっては、法人カードの利用明細を会計ソフトに同期させる事ができ、自動的に勘定科目を割り振るなど、かなりの工数を削減できます。

freee-creditcard-linkage-min

【出典】 会計ソフト freeeのクレジットカードとの連携

 

1.2 キャッシュフロー

通常、法人のクレジットカードは、支払い日までに2か月ほどの猶予があります。そのため、資金繰りに厳しい局面においても、計画的に資金の運用が出来るようになります。

 

1.3 ポイント・マイル

法人のクレジットカードでも一般のクレジットカードと同様に、ポイントマイルを貯められます。貯まったマイルで出張の際の航空券を手配したり、ポイントをギフト券や商品に交換する事ができるため、お得です。

 

1.4 付帯保険

法人のクレジットカードには、旅行の傷害保険やショッピング保険が付いていることが多いです。

そのため、備品で買ったPCなどの高額なものが、万一盗難にあったり壊れたりしても、補償してくれる場合があります。さらに、出張中のケガや病気の際も補償されるので安心です。

 

1.5 付帯サービス

法人のクレジットカードによってサービス内容は異なりますが、ラウンジの利用やレストランの優待、またはビジネスサービス利用の際の高還元など、さまざまなサービスを受けられます。

 

2. 法人クレジットカードの選び方

how-to-select-credit-card-for-company

法人クレジットカードを選ぶときには、次のポイントをチェックしたいところです。

そこで、タイプ別におすすめの法人向けクレジットカードをご紹介します。

  1.  還元率の高いクレジットカード
  2.  年会費が無料のクレジットカード
  3.  マイル・ポイントが貯まりやすいクレジットカード
  4.  ETCカードが利用できるクレジットカード

それぞれを詳細にご紹介します。

 

2.1 還元率の高いクレジットカード3選

一般的に、法人カードは一般のクレジットカードよりも還元率が低いとされています。そんな中でも還元率の高いカードを3枚ご紹介します。

溜まったポイントやマイルで、航空券やギフト券に交換出来れば、経費削減にもなります。

  1.  NTTファイナンス Bizカード レギュラー
  2.  オリコ「EX Gold for Biz」
  3.  JCB法人カード

それぞれを詳細にご紹介します。

 

2.1.1 NTTファイナンス Bizカード レギュラー

NTTfinance-Bizcard-regular

年会費無料でありながら、還元率1%という高還元な一枚です。さらに、ポイント倍増TOWNを利用すれば、Yahoo!ショッピングや楽天市場で2%還元されるなど、お得なカードとなっています。

NTTファイナンス Bizカードレギュラー

 

2.1.2 オリコ「EX Gold for Biz」

orico-EX-GOLD-for-Biz

還元率は通常0.5%とその他の法人カードと変わりはないものの、利用金額に応じてクラスステージがあり、年間200万円以上の利用があれば、翌年の還元率は1.1%と高還元となります。

また、オリコモール経由でネットショッピングをすると、ほとんどのショップで還元率が+αされるのでポイントを貯めやすいカードの1枚となります。

オリコ「EX Gold for Biz」

 

2.1.3 JCB法人カード

jcb-corporate

通常、0.5%の還元率であるものの、海外利用で2倍や優待店でのポイント倍増サービス、また「JCBスターメンバーズ」による利用金額に応じて、還元率アップのサービスがあります。

JCB法人カード

 

2.2 年会費が無料のクレジットカード3選

通常、一般カードの年会費よりも高めに設定されている法人カードですが、中には年会費無料のカードもあります。

年会費有りの法人カードと比べると、付帯サービスは少ないですが、そもそも付帯サービスをあまり利用しないという場合は、年会費無料のクレジットカードを3枚ご紹介します。

  1.  NTTファイナンス Bizカード レギュラー
  2.  ライフカード「ビジネスライト」
  3.  三井住友ビジネスカード for Owners(クラシック)

それぞれを詳細にご紹介します。

 

2.2.1 NTTファイナンス Bizカード レギュラー

NTTfinance-Bizcard-regular

年会費無料でありながら還元率1%という高還元の1枚です。国内傷害保険が最高2,000万円であったり、ショッピング保険などの付帯サービス付きです。

NTTファイナンス Bizカードレギュラー

 

2.2.2 ライフカード「ビジネスライト」

lifecard-business

審査の際に決済書不要で本人確認資料のみで、申込可能な年会費無料の1枚です。起業1年目や個人事業主におすすめのカードです。

ライフカード「ビジネスライト」

 

2.2.3 三井住友ビジネスカード for Owners(クラシック)

mitsuisumitomo-creditcard-for-owner

初年度のみ無料で、2年目以降は年会費1,250円(税別)かかりますが、「マイ・ペイすリボ」の申込みと、年1回以上の利用で翌年の年会費が無料になります。

そのため、使い方によっては、実質年会費無料のカードとなります。

三井住友ビジネスカード for Owners(クラシック)

 

2.3 マイルが貯まりやすいクレジットカード3選

出張の多い仕事の場合、航空券の経費も大きくかさみます。こうした場合、貯まったマイルで航空券を手に入れれば、その分経費削減につながります。

そんな方のためにマイルの貯まりやすいカードを3つご紹介します。

  1.  セゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カード
  2.  EX Gold for Biz
  3.  ラグジュアリーカード(ゴールド法人)

それぞれを詳細にご紹介します。

 

2.3.1 セゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カード

saison-card

年会費20,000円(税別)とかかるものの、こちらのカードでは「セゾンマイルクラブ」に無料(通常税別5,000円)で登録が可能で、カード利用のJALマイル還元率は1%となります。

さらに、永久不滅ポイントをボーナスポイントとして受けとれるので、その分もマイルに交換すれば、最大1.125%の高還元でJALマイルを貯める事ができます。

セゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カード

 

2.3.2 EX Gold for Biz

orico-EX-GOLD-for-Biz

カードの利用で貯まった ポイントをANAマイルに0.36%にて還元できます。また、利用額に応じてポイント還元率がアップするため、最大で0.66%でANAマイルに還元できます。

オリコ「EX Gold for Biz」

 

2.3.3 ラグジュアリーカード(ゴールド法人)

luxury-card

年会費が200,000円(税抜)と高額ではありますが、マイル還元率は0.9%と法人カードでは高還元となっており、さらに交換先のマイルもJALマイル、ANAマイル、HawaiianMiles(ハワイアン航空)、マイレージプラス(ユナイテッド航空)と多いのが特徴です。

ラグジュアリーカード(ゴールド法人)

 

2.4 ETCカードが利用できるクレジットカード3選

高速道路を利用する頻度が多い仕事の場合、法人カードでもETCを発行しているカードも多く、無料で発行できるカードもあります。

カード本体の年会費と合わせて、最小限の経費で、ETCが発行できるカードを3つご紹介します。

  1.  ライフカードビジネスライト(スタンダード)
  2.  NTTファイナンス Bizカード レギュラー
  3.  セゾンコバルト・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カード

それぞれを詳細にご紹介します。

 

2.4.1 ライフカードビジネスライト(スタンダード)

lifecard-business

ライフカードビジネスライトクレジットカード1枚につき、ライフETCカード1枚無料で発行できます。カード本体も年会費無料ですので、どちらも無料で持つ事が出来ます。

ライフカードビジネスライト(スタンダード)

 

2.4.2 NTTファイナンス Bizカード レギュラー

NTTfinance-Bizcard-regular

カード本体は年会費無料ですが、ETCカードは年会費500円(税抜)/1枚がかかります。

カード本体が年会費無料な事を考えれば、選択肢の一つに入れてもいいかもしれません。ETCカードは複数枚発行できます。

NTTファイナンス Bizカードレギュラー

 

2.4.3 セゾンコバルト・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カード

saison-cobalt

カード本体の年会費が1,000円(税抜)かかるものの、ETCカードは無料で持つ事ができ、法人カード1枚につき、5枚のETCカードの発行が可能です。

セゾンコバルト・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カード

 

まとめ

今回、利用用途別に法人カードをご紹介させていただきました。

基本的に、法人カードを導入することに関しては大きなデメリットはありません。一方、上記でご紹介させていただいたようにポイント還元やマイル還元、または、保険や優待サービスが受けられるなどメリットが多くあります。

また、お使いの会計ソフトによってはカードとの連動ができ、経費を管理する工数も削減できます。

また、今後増えてくるであろうクラウドサービスや光熱費などの固定費の支払いに、法人カードを設定しておくことで、払い忘れる心配もなくなります。

まだ、1枚も法人カードを導入していない方、またはもっと自分の仕事にあったカードを使いたい方は是非ご参考にしてみてください。

なお、経理業務を効率化する方法や、経費精算の方法については別記事でまとめています。

【参考記事】・ 経理業務を効率化する!無料で試せる9つの方法!【2020年】
      ・ 経費精算アプリの比較!おすすめ10選(比較表・料金表付き)【2020年】

500mailsのFacebookページでは小さな会社や個人の販促・運営に便利な記事を配信しています。
是非「いいね!」をして最新情報をチェックしてください

500 mails